学生が実際の法律事務所、官公庁、企業等で、法律家の仕事について実務研修をする法科大学院ならではの制度です。法律家の日常を経験することにより、実践の場でしか見ることのできない法律家の現実、法律家に対する社会の期待などにも直面することとなります。法のプロフェッショナルとして生きる上で知っておくべきこと、考えておくべき多くの課題に、早期に出会えるチャンスでもあります。エクスターンシップを経験した後に、法や法曹に対する考え方が変わったという声もよく聞きます。上智大学法科大学院では、多くの法律事務所や官公庁、企業等の御協力を得て、夏期休暇中あるいは春期休暇中に希望者を派遣しています。
2023年度は全体で20を超える法律事務所・官公庁・企業等にご協力いただきました。
奥 彩華
上智大学法学部
短縮コース 2022年入学(2023年度参加)
私は、1週間、新千代田総合法律事務所にてエクスターンを経験させていただきました。新千代田総合法律事務所を選んだ理由は、難民問題・法整備支援に興味があったところ、これを専門分野とする先生がおられたこと及び法整備支援を推奨されている先生がおられたからです。
1週間という比較的短期間であったにもかかわらず、たくさんの経験をさせていただきました。例えば、難民申請や倒産等の法律相談、離婚案件についての裁判傍聴、土地明渡案件における期日の立会い、裁判記録の閲覧等、卓上では経験することのできない非常に貴重な経験をさせていただきました。
先生方の姿をみて私が学んだことは、依頼者ファーストを実現するために①多角的視野を持つことの重要性、②迅速でありながらも的確なアドバイスの必要性、③弁護士間で情報・知見を共有することです。
この一週間で得た学びは、ロースクールだからこそ得られたものだと思います。機会があれば、皆様も是非参加してみてください。