上智大学法科大学院 Sophia Law School

修了生の声 
上智大学法科大学院を目指す人たちへのエール

くれたけ法律事務所

弁護士 宮本 有梨子(2020年修了)

 私は、現在弁護士として、一般民事事件、家事事件を中心に取り組んでいます。先輩法曹の仕事ぶりに刺激を受けながら、さらなる努力と研鑽を重ねる日々です。
 上智大学法科大学院では、少人数教育の特色を活かし、個々の学習深度に応じた、きめ細かい指導をしていただきました。授業や定期試験でわからないことがあればすぐに質問できる環境が整っており、教職員の皆様には大変お世話になりました。
 また、模擬裁判や国際ADRワークショップ、エクスターンシップへの参加は、実務につながる学びを得る貴重な機会となりました。
 さらに、チューター制度や担任制度を通じて、本学の先輩らとの交流を得たのと同時に、合格までの姿・合格後の姿を具体的に思い描くことができたことも良かったです。
 卒業後、コロナ禍での受験生活は不安でしたが、本学では、オンラインでの受験向け講座配信等を利用することができたため、大いに活用させていただきました。これらの手厚いサポートが、とてもありがたかったです。
 同期たちとは今も連絡をとり、実務に出たのちも、心強い仲間となっています。
 本学に入学される皆様が、ともに学ぶ仲間を大事にし、より良い学びを深めていただくことを願っています。

前橋地方検察庁

検事 渡邉 健人(2020年修了)

 私は、現在、検事として刑事事件の捜査・公判に携わっています。被疑者を逮捕、勾留する身柄事件の捜査では、法定された時間制限の中で必要な捜査を遂げなければならないところ、時間的な制約を受けながら、虚心坦懐に被疑者等の話に耳を傾け、証拠を収集し、適正な処分を行うという検事の仕事に魅力を感じています。
 法曹の仕事は、初めて見るような法令を扱うことや、自分一人では解決できないような事実認定、法律解釈等の難問に直面する機会が多くあります。その際、分からないことは判例や文献を自ら調べるほか、先輩や上司に相談することなどが必要になります。本学は、教員と比べ学生の人数が少なく、教員と学生の間の距離が近いことから、分からないことがあれば、教員に質問に行きやすい環境が整っています。在学中にこのような環境を積極的に活用することにより、法律知識だけでなく、問題を解決するための能動的な姿勢を本学で身に付けることができたと実感しています。
 また、チューター制度では、修了生弁護士等から自主ゼミをとおして手厚い学修支援を受けることができ、司法試験合格にとって大変有意義でした。
 本学に入学される皆様が、夢を叶え、様々な分野でご活躍されることを心より祈念しております。

心斎橋中央法律事務所

弁護士 中村 桂菜(2017年修了)

 私は、現在弁護士として、民事事件や刑事事件に携わっています。日々新しい課題に直面し、研鑽を重ねる毎日ですが、ロースクールで学んだ知識を実際に活かすことができ、大変やりがいを感じております。
 上智大学法科大学院では、少人数制で、教員や先輩・後輩との距離も近く、授業に関することや学生生活のことなど、どんなことでも気軽に相談できる環境です。双方向での授業はもちろん緊張感もありましたが、自分の頭で徹底的に考え抜き、答えを出す力がつきました。
 また、国際仲裁ADRワークショップやエクスターンシップなど、実務に出た際に必要となるスキルを学べるカリキュラムも多数用意されています。司法試験に合格したその先の未来を見据えることができ、在学中の大きなモチベーションとなりました。
 さらに、チューター制度も充実しており、本学を修了した現役の法曹からきめ細かい指導を受けることができます。
 上智大学法科大学院は、自ら求めれば、多くのことを学び、吸収できる環境です。上智大学法科大学院にご入学される皆様が、充実した日々を過ごし、将来法曹として様々な分野でご活躍されることを心より祈念しております。

東京第一法律事務所

弁護士 長野 宰士(2018年修了)

 私は現在、都内の法律事務所に在籍し、主に一般民事を取り扱って仕事をしております。実務に出ると、それまで全く知らなかった法分野や社会制度に接することが多く、日々勉強しながら、顧客からの依頼や相談に対応しています。
 私は、本校在学中から、一般民事を広く扱う弁護士を志望していましたので、将来扱う可能性が高い法分野に関する授業は、司法試験科目であるか否かにかかわらず、積極的に受講するようにしていました。そして実際に、私が在学中に学んだ知識(例えば民事保全・民事執行法、労働法、倒産処理法など)は、その後の実務において、大変役に立っております。
 また、本校には、例えばエクスターンシップやチューター制度など、実務家に接する制度もあったため、それらを積極的に利用するようにしました。そこでの経験は、私の見聞を広めてくれただけでなく、日々の勉強へのモチベーションを上げ、司法試験合格に向けて弾みをつけてくれたと実感しています。
 入学者の皆様が、本校が用意している授業や制度を最大限に活用し、そこで得た知識・経験をもとに、それぞれが志望する分野で活躍されることを祈っております。

アンダーソン・毛利・友常法律事務所

弁護士 李 直玹(2018年修了)

 私は、現在法律事務所のアソシエイト弁護士として執務しており、企業法務を取り扱っています。その中でも海外企業に対して日本法務に関するサービスを提供したり、日本企業の海外進出を手伝ったりするなど国際法務の案件が中心となっています。専門的な知識を使い、悩んでいる依頼者を手助けすることができたときには、法曹になって本当によかったと思える瞬間です。
 日本の法曹になる前は、韓国弁護士の資格を取得して韓国内で企業内弁護士として勤務していましたが、その後、上智大学法科大学院で勉強する機会を得て、現在は日本弁護士として働いていますので、上智大学法科大学院で過ごした時間は、大きなキャリアの転機になったと思います。上智大学法科大学院で過ごした時間は充実したものであり、とりわけ先生方と距離が近くて、相談しやすい環境であったことは大変ありがたいと思いました。当時、日本の言語や社会に関する理解が足りないところがあったので、社会科学である法学を勉強する難しさがありましたが、日本で法曹として活動するための必要な基礎から学ぶことができました。
 本学では、学生が法曹になるための基礎的な事項を習得することができますので、是非とも安心して意欲的に取り込んでいただければと思います。

ハナ国際法律事務所

弁護士 梁 智元(2019年修了)

 私は、現在、弁護士として仕事をしています。案件としては、渉外家事事件、刑事事件、破産事件を多く取り扱っています。
 渉外家事事件は、弁護士の中でも精通している弁護士が多くない分野ですが、法科大学院で勉強した国際私法の知識、語学の知識、外国戸籍の取得など実務の知識という自分の強みを活かして仕事をすることができています。
 また、刑事事件や破産事件は、困っている依頼者が多い分野であり、大変なことも多いですが、「今までこんなに熱心に関わってくれる先生はいませんでした」という言葉をかけてもらったときにはとてもやりがいを感じることができました。
 上智大学法科大学院では、先生と学生との距離が近く、いつでも質問をすることができ、相談をすることができ、あるいはゼミを開いてもらって指導を受けることができます。私も授業が終わるたび先生を尋ね、先生と議論をして知識を確認し、より深いものとすることができました。また、同期ともゼミを開いて切磋琢磨しながら勉強することがきました。
 本学に入学される皆さまが、法学の知識と法曹としての素養を身に付けてくれることを願います。今後、実務の現場で皆様とお会いできることを楽しみにしています。