上智大学法学部 Sophia University Faculty of Law

学部長メッセージ

ようこそ “ソフィア”の学び舎―法学部へ

原 強
原 強

 上智大学法学部は、1957年に法律学科1学科の学部としてスタートし、その後の国内外の社会情勢を踏まえて、1980年に国際関係法学科、1997年に地球環境法学科を増設し、現在に至っています。また、1966年には、大学院法学研究科法律学専攻を開設し、研究者養成や高度な研究活動を行う大学院を創設し、2004年には専門職大学院たる法科大学院を法学研究科法曹養成専攻として併設しました。

 なお、上智大学法学部は、2020年より、法科大学院との連携協定のもと、法学部を3年で早期卒業して、法科大学院既修者コースを2年間で修了し、司法試験を受験するという「5年間一貫コース」ともいうべき法曹コースを設置しております。

 上智大学法学部では、法律の基本を学ぶことにより、社会で起きる多様な問題について法的に考え、問題を法的に解決する能力を育成していきます。もちろん、法は私たちの社会で生起する紛争事象の解決のためのひとつの道具であり、現実の人間社会や社会制度と隔絶した存在ではありません。法を正しく適用するためには、紛争が発生した素地ともいうべき、人間社会や社会制度を理解していなければなりません。法を学ぶことは、単に法律の文言を記憶したり法規の字面を理解したりすることではなく、さまざまな入り乱れた感情を有する人間やそれぞれが多様な錯綜する利害を有する関係者の多くが関わる法人などを深く洞察し、社会制度の表面上の枠組みのみならずその実態的な運用についても深く理解することを意味するのです。言い換えれば、法学部で学ぶことは、あくまで法をひとつの道具として、人間の本質や社会の仕組みなど実にさまざまな事柄を学ぶことなのです。

 上智大学法学部は、オーソドックスに法的思考能力や法的紛争解決能力を身につけることができる法律学科、ボーダーレス時代における法化社会に対応する力を身につけることができる国際関係法学科、人類が避けて通ることができない環境問題を法的側面から規制し解決を図る力を身につけることができる地球環境法学科を擁し、現代社会のニーズに応える学科体制を構築しています。しかも、法学部では、これら3学科の講義を自由に受講することができ、皆さんの関心に応じて、縦横無尽に3学科で展開されている授業科目を受講し、国際法・国際取引法などの国際関係に関する科目や、企業環境法・自然保護法などの環境法に関する科目を選択し、幅広く法律を学ぶことができます。そのほか、英語による授業をコース科目として設置し、高い専門性に裏打ちされた高度な語学力の習得を通じて、多文化共生社会を支える人材育成のためのコース(AQUILA)も用意しております(所定の単位数などの要件を満たせば、コース修了認定がなされます)。

 また、上智大学法学部では、大学院法学研究科法律学専攻のみならず、法科大学院所属の教員も、法学部教育を担っており、充実した学部教育を実現しています。これにより、学部段階から、理論的のみならず実務的な視点からも、法を学ぶ機会を持つことができます。特に、法曹コースでは、法科大学院との連携協定のもとで授業展開をするだけでなく、正規課程外でも修了生弁護士10名程度によるゼミや自習支援、答練等のサポート・プログラムを提供しています。また、5年一貫型特別選抜で上智法科大学院に進学される場合には、法科大学院の授業料免除の特典が得られます。

 上智大学法学部は、1学年の学生数は330名、教員は総員31名(法科大学院の教員を除く)であり、従来より少人数教育に努めています。科目によって大教室の場合もありますが、1年次向けの「導入演習」、3、4年次向けの「演習(ゼミ)」はもちろん、講義形式の授業であっても、「演習」とほとんど変わらない少人数のものもあります。ひとり一人の学生の皆さんと教員との距離が非常に近いことも上智大学法学部の特徴のひとつです。

 上智大学法学部は、これからも皆さんの多様な学修の欲求を満たすことができるよう多様かつ充実した授業提供やコース展開に努めてまいります。

 皆さんが、上智大学法学部で知的好奇心を思う存分に満していただくことを心から願っております。