上智大学法学部 Sophia University Faculty of Law

学部長メッセージ

ようこそ “ソフィア”の学び舎―法学部へ

矢島 基美
矢島 基美

 上智大学法学部は、1957年、上智大学の3つの学部として、法律学科のみの1学部1学科で出発しました。その後、時代とともに変化する国内外の社会情勢を踏まえ、1980年には国際関係法学科、1997年には地球環境法学科を増設するところとなりました。また、1966年、大学院法学研究科法律学専攻を開設しましたが、2005年には専門職大学院たる法科大学院を法学研究科法曹養成専攻として併設し、今日に至っています。

 このような上智大学法学部の特長をひと言で表現すれば、「一体感」ということに尽きるように思います。なるほど、上智大学法学部は上記のとおり3学科で構成され、それぞれに教育目的を掲げ、それに応じた人材養成を期していますが*、その教育組織の運営については、学科の別なく、一体的なものとしておこなわれているからです。たとえば授業科目についていえば、カリキュラムが学部共通で組まれているため、教員や学生の所属学科とかかわりなく、すべての学生がすべての授業を受けることができるようになっています。

 また、その「一体感」は、学生と教員の「距離」の近さとしても説明することができるように思います。かねてより上智大学は少人数教育で知られていますが、法学部もその例外ではなく、1学年の学生数は330名、教員は総員32名です。科目によって大教室の場合もありますが、1次向けの「導入演習」、3、4年次向けの「演習(ゼミ)」はもちろん、講義形式の授業であっても、「演習」とほとんど変わらない少人数のものもみられます。気軽に質問したり相談したりできる教員の存在ばかりではなく、このような少人数教育の志向が「距離」を狭める要因になっているはずです。

 さらに、法学部と法科大学院がきわめて密接な関係にあることも「一体感」のあらわれでしょう。先述のとおり、上智大学の場合、法学研究科のなかの1専攻(法曹養成専攻)として法科大学院が設立され、その教育課程や教員配置については法学部との間で柔軟かつ実効的な運営がなされています。このため、法科大学院所属教員が学部の授業を、学部所属教員が法科大学院の授業を担当することから、相互にバラエティと専門性に富んだ教育を受けることができます。

 このような特長からしても、上智大学法学部は進学に値する高等教育機関であるといえるように思います。志に溢れた学生が集い、大いに学び、本物に出会うなかで、本物になるための礎を築かれることを期待しています。

*法律学科では、社会に生起する紛争や問題を解決するための法的思考力、国際関係法学科では、法学を基礎としつつ、国際関係を理解し、分析する能力、地球環境法学科では、地球規模の環境問題に総合的に対処するための法的思考力を培うことに重点を置いています。